りっくんのスローライフ

主に英語やフィンランドに関することを書きます

【日本人初公開】Oamk Labsのオリエン

こんにちは、りっくんです。

 

今日は日本人初公開のOamk Labsのオリエンについて記事を書こうかとともいます。

なぜ日本人初公開かというと、実は私が日本人初でOamk Labsに入った人らしいです。

 

Oamk Labsはいつからあるか正確にはわかりませんが、たぶん5年くらいだったような気がします。

その中で私が日本人で最初の留学生なので、今回はOamk Labsのオリエンはどうのようなものだったのかブログを書きたいと思います。

 

 

 

目次

 

授業当日

授業の日は、前日に担当の先生(ブレア)からメールが来て、どこの教室の集合するかなど連絡がありました。

集合場所は「Orange room」と書いてありました。

 

ここで問題なのが「いや、オレンジルームってどこよ笑」でした。

まぁなんとかなるか(わからなかったら誰かに聞けばいいや&海外の人は時間にルーズって聞くしまぁなんとかなるでしょ)と思い学校に行きました。

 

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9時開始の授業だったので、時間に余裕を持って8:40分頃に大学に到着。

 

学校に着くと、まずは食堂が目に入り「ここでお昼ご飯か。ちょっと狭いけど窓あって外見れていいなぁ」と思っていたのを覚えています。

周りをちらほら見渡すと、Oamk Labsという幟があちこちに立っていたので、キャンパスはここであっていると確信し少しだけ安心。

 

教室は大学を入り一階にあるとのことなので、とりあえず右側に進んでみるとオレンジの壁紙が見えるのでオレンジルームがあるなと思い進むと扉にはこんな文字が。

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Oamk Labsの入り口

 

こんな感じで、Oamk Labsのスペースは校内にありながらも完全に区切られており独立したスペースになっていました。

中に入ると、キッチンを併設しているオープンスペースがあり、そこを囲むようにそれぞれ部屋が並んでいるような形でした。

 

 

一通り部屋を見渡してみると、壁紙がオレンジの部屋を発見!

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通称Orange room

この写真はオリエン当日の写真ではないですが、みなさんこのようにこのオレンジルームに集合しオリエンを行うということでした。

 

 

 

授業開始の9時

なんと、時間通りに先生が登場しオリエンが開始されました。

勝手に海外の人は時間にルーズと思っていましたが、ここのLabでは違うようです。

少なくともLabは時間きっかりに始まり時間は無駄にするなと先生から教わりました。

 

オリエンの内容は以下の通りです。

  • 自己紹介&得意なことと意気込み
  • 授業の形態についての説明
  • Labsのルールや概要など
  • これから学期末までのスケジュール
  • 施設案内

の以上でした。

 

考えれば当たり前なのですが、留学生は世界各国からいます。

アジア人は私だけでしたが、他にはロシア、ドイツ、スペイン、スイスなど20人ほどいるOamk Labsの学生のうち半分くらいは留学生でした。

また、これも当たり前ですが授業は英語で行われます。

自己紹介の英語は練習すればなんとかなりますが、そのあとの概要の説明や指示も英語なので、英語を聞き理解する必要があります。

先生はカナダ人なので訛りなどはない比較的標準英語を喋りますが、留学生の中には訛りがある学生などもいるので、留学前にたくさんの英語を聞いておくことをお勧めします。

 

 

 

 

授業形態について

授業形態については先生が用意したパワポをもとに説明がありました。

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Edu Labとは何かについて

Edu Labとは簡単に言うと、Education×Technologyを組み合わせ、教育現場を盛り上げる(支援する)ことを目的としている授業になります。

目的に沿っていれば、手段は問わずですがベーシックなのがアプリを作って教育現場で使用してもらうやビデオを作成し教育現場で活用してもらうということです。

 

Labsは以下の特徴があります。

  • One to two semesters full-time programmes
  • For all students
  • Leaning by doing
  • Creating new products

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Labs特徴

 

ここで重要なのは、Leaning by doingとCreating new productsということです。

Leaning by doingとは、手を動かしながら学習するということです。

そのためEdu Labを含めLabsは座学はほぼなく、基本的には作業をしてそこから何かを学ぶという形式になります。

日本でいうと実習というような形式になるかと思います。

 

また、Edu Labは起業家を育てることも目的としており、自分たちが作った製品は自分たちに権利が与えられ自分達で投資家に製品のアピールをすることも可能です。

そのような場も設けられており実際に体験したので、こちらも後ほど記事にします。

Edu Labには実際に作った製品を起業家に売りこみ資金を調達し市場にリリースし、ベンチャー企業として起業した方もいます。

 

 

以上のことなどを一通り説明を受け、先生からはいくつかルールが共有されました。

基本的にはルールはこれ以外にはなく問題が起これば、臨機応変に対応するとのことでした。

 

 

 

Edu Labのルール

  1. Edu Labでは毎日学校に来る必要はなし
  2. 先生はサポートする立場であってリードする立場ではない
  3. 相談はいつもで可、むしろたくさん相談をしてほしい
  4. いろんなバックグランドを持つ人がいるので個人を尊重する

 

先生からはこのようにルールがあると教えてもらいました。

すこし噛み砕いて説明したいと思います。

 

 

 

①学校に来る必要なし!?

Edu LabはかなりフレックスなLabであるため、基本的には学校にこないで自宅で作業をしても良いしカフェで集まって作業をしてもよし。

学生が主体的に動く場所であるため、活動方法は学生に委ねられる。
成果物や提出物をしっかり行えば、学校に来ていないくても正当な成績評価が与えられる。
座学がある時は出席しなければいけないが、それ以外で学校に来る/来ないのルールはチームに委ねられる。

ここで面白いと思ったのは、日本だと出席してこその評価であり出席をしないとそもそもその時点でアウトだが、ここでは実力主義的な面もあり出席しなくてもOKであるということ。
 
私のチームは、毎日決まった時間に学校に来るというルールにしました。
なぜかというと、まずはチームのメンバーのPCが古いためイラストを描くなどの作業を学校にあるPCでする必要があるため。
また決まった時間にくることでメンバーの作業進捗などが1日の始まりに確認できチームの状態を確認できるため。(これ重要)

 

 

 

②先生から与えられる指示はない!?

Edu Labは起業家を育てる目的もあることから、先生がリードするのは学生のためにならないと言っていました。もちろん、サポート体制は万全ですが、指示ややることや先生から伝えられるのではなく自分たちで今なにをしなければいけないか。問題はなにでどのように対処すれば次に進めるかなどをチームで考える必要があります。

ここで私のチームの事例を一つだけ紹介します。
チームで作業するにあたりこのような問題が出てきました。

ちなみに、ピンクの女の子がチームメイトで緑の人が私です笑




デザイン書くのにスペックが高いPCが欲しいなぁ。

 

PCは学校にあるのとか、PC室にあるのでなんとかなりそう?

 

うん、それはなんとかなりそうだけど。。

 

まだ何か懸念点あるの?

 

私が描いたデザインとか誰かにチェックして欲しいし、そのデザインで良いかどうかもアンケートとりたいなぁ。

 

じゃあとりあえず自分たちの考えをまとめて先生に相談してみよう!

 

フムフム。なるほどね。わかったよ。

じゃあ、デザインチェックは実際に働いている企業のデザイナーにチェックをお願いできるよ。

アンケートは、あなたたちのユーザー対象が小学生だから、大学の名前を使っていいから小学校に直談判してみたら?

 

すごいです。なんせ決断のスピードが速いし、Labsは企業も協力してくれできることはなんでもサポートしますという体制でした。
これは絶対に日本にない感覚ですし日本では体験できないです。

 

 

③相談をたくさんして欲しい?

②で説明したように、先生に相談すると大体のことがなんとかなります。

というかなんとかしてくれます。

先生と1 on 1する機会が設けられるのでなぜこのような教育方法をとっているのかを聞いてみたとことこんなことを言っていました。

 

相談をするというということは、まず自分たちが何につまづいていて何をすれば抜けられるのかが知ってるから相談ができる。

何もわからないで来るのは相談ではなく報告であり、あれをこうして、あーやってやれば今の問題が解決できる。でも私たちはまだ学生だから大人の力を借りよう!!となって欲しい

まずは自分で考えてどのようにすれば問題が解決するか、それにはどのようなプロセスが必要で誰にどのように頼めば良いかまで考えるから相談も結構大変だと思うよ。

 

とのことでした。

さすが教育関連でたくさん賞を受賞しているEdu LABですね。

以上の理由から相談をたくさんして欲しいとのことでした。

 

 

④いろいろなバックグランドがある

最後は、様々な背景を持った人たちが集まるので個人を尊重しチームで行動して欲しいとのことでした。

私は、最初フィンランド人とのペアでしたが後半になるにつれメンバーも増えていきます。

最終的には私(日本人)、フィンランド人2人、ロシア人、ドイツ人、ルーマニア人の6人でチームを組み最後まで駆け抜けました。

 

もちろんみんな育ってきた環境も違えば国籍も違います。

宗教も違うし食べるものも違います。

それらを否定するのではなく、受け入れていく必要があります。

日本での当たり前は日本内のことでありここでは日本の当たり前は通用しません。

かといって全てYesで答えればいいかというとそうではなくて、自分が譲れないことや間違っていると思うことは発言をし討論をするべきです。

 

そうやって討論をして異文化理解力が深まり、相手を理解することができます。

 

 

 

 

ざっとEdu Labのルールを説明しましたが、もっと細かいことはたくさんあります。

ですが、基本的にはチームごとにルールが決められるのでLabのルールよりも活動するチームメンバーとのルールが大事だと思います。

 

 

次回はEdu Labのプロセスについて書こうかと思います。

 

 

 

 

 

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